SSブログ

中国からの輸入品は、危ない・・・・

新型肺炎、中国経済への影響度がSARS流行時とは決定的に異なる理由
1/30(木) 6:01配信


新型肺炎の感染拡大を受け、北京では公共交通機関での体温などの検査が行われている Photo:Kevin Frayer/gettyimages
 新型コロナウイルスのアウトブレークが起こった。中国の消費力に頼った経済成長は、これから逆回転する恐れがある。(ダイヤモンド編集部新型肺炎取材班、特任アナリスト 高口康太)

【この記事の画像を見る】

 中国工商銀行4.27%安、チャイナモバイル(中国移動)3.23%安、中国中信(CITIC)5.07%安──。旧正月休暇が明け再開した香港株式市場は29日、中国本土の主要銘柄が全面安となった。中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が、経済展望に大きな影を落としている。

 世界保健機関(WHO)によると28日現在、中国では4537人が感染、106人が死亡した。タイ、シンガポール、日本など14カ国・地域でも感染者が出ている。WHOは世界的に高いリスクがあると注意を促している。

 感染は急拡大しているが、忘れてはならないのが、ウイルスの感染力と毒性(致死率)は反比例することだ。今回の場合、毒性は必ずしも強くなく、健康な人が感染しても死亡リスクは低い。それよりも警戒すべきは、「中国経済のバイタルサイン」だ。感染拡大を抑止する目的で、中国政府は市民生活を極端に制約し始めている。

 「この封鎖はいつ終わるのか。まったく先が見えない」。武漢の大学で教員を務める日本人男性は不安を訴える。政府は武漢など湖北省の13都市を23日に封鎖した。この日以降、13都市への出入りは厳しく制限され、公共交通機関も全面的に停止している。現地の日本人は28日から、日本政府が手配したチャーター便で希望者から脱出し始めたが、この男性は中国に残ることを選んだ。ただ学外に出る公共交通機関はなく、授業再開のめども立たない。

 また湖北省以外でも実際には、人が移動したり集まったりすることが制約されている。
 「えっ、出られないの?」。上海市の女性は、近郊に出掛けた家族から訪問先で足止めを食らっていると連絡を受け、青ざめた。当地に発熱者が出た集落があり、周辺道路が全て封鎖されたのだ。ウイルスは検出されず、封鎖は程なく解除されたが、類似の事態は全国で散発的に起こっているようだ。産業界でも映画館やショッピングモール、浴場などの営業停止が相次いで発表されている。

 今回のような感染症発生時に、政府が権限を発動して国民の移動を制約することは、中国における感染対策の基本だ。類似の事態は2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)でも起こった。中国は元々、出稼ぎ労働者のような流動人口が多い。移動制限なしに沈静化は不可能なのだろう。

 だが17年前と決定的に異なるのは、中国経済における消費の重要性だ。SARS流行時の中国では、消費支出は経済成長の4割程度を担うものにすぎなかった。それが足元では6割に上っている。

 SARS流行時は、個人消費の指標である社会消費品小売総額の成長率が4.3%まで急落した(03年5月、上図参照)。この数値は、2000年以降でひときわ低い。もしこの落ち込みが今回再来したなら、中国経済への打撃が甚大なものになることは確実だ。





81G2F3-MTLL._SL1500_.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。