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ドロドロ血液・内科医に聞いても、そんな病気無いって・・・

常に日本人の死因の上位を占める脳血管障害、冠動脈閉塞性疾患の基礎的病変である動脈硬化は生活習慣病にもなっていて「ドロドロ血液」が原因などと最近マスコミなどで取り上げられ、話題になっているので気になる方も多いようです。ではドロドロ血液ってなんでしょう?実はそんな表現は臨床検査にはありません。一般に言われているドロドロ血液をまとめると血が濃い・血がアプラっぽい・血球が硬い・血小板がかたまりやすいことをドロドロ血液と言うようです。動脈硬化の原因などを言い表す上で理にかなっている部分もあります。では臨床検査にどう反映されるのでしょう?


血が濃い(赤血球等の成分が多い):特に中年の男性に多いのですが、高血圧・高コレステロール・血栓性疾患(血が固まる病気)などを伴って赤血球の数が増えることがあり、これをストレス多血症といいます。血管の弾力を失った血管や、喫煙などで細くなった血管では血液がうっ血(停滞)して赤血球数が増加したように測定されることがあります。


血がアプラっぽい・血球が硬い(コレステロール、中性脂肪、血糖値が高い):コレステロールが過剰摂取によって体内に多く蓄積されるとまず、血管壁に沈着して動脈硬化を引き起こし、そこから「心筋梗塞」「脳出血」「脳血栓」「クモ膜下出血」「高脂血症」「高血圧」「糖尿病」「腎臓病」「肝臓病」「胆石症」「痛風」「心不全」「狭心症」「不整脈」など、いわゆる「成人病」のほとんどの原因を引き起こしています。さらに…コレステロールは体内に溜まっていても、初期症状や自覚症状が現れなく、気付いた時には既に病状が進行する。いわゆるサイレントディズィーズ(沈黙の病気)と言われています。中性脂肪は食事などをすると増えますが通常は酵素の働きで次第にさがります。しかし過剰摂取や運動不足により酵素の働きが追いつかなくなると体に蓄積してしまいます。中性脂肪の蓄積は脂肪細胞の増加を引き起こしその細胞から分泌されるPAI-1という血栓を溶かさなくする物質を増やしてしまい、体にできてしまった血栓の成長を結果的に促進してしまいます。


また、血糖値が高くなると赤血球の膜蛋白の変性、血液の浸透圧の変化などにより赤血球が細い血管などを通れなくなって血管を詰まらせる原因になることもあるといわれています。
血小板がかたまりやすい:ストレスなどにより交感神経が刺激されると血液の中のカテコールアミンという血小板を活性化させるホルモンが増えてしまいます。これはかつて人間が狩りをしていたころ、敵に遭遇したとき緊張することで怪我などによる出血から身を守る防御機構の名残といわれています。しかし現在はそれがあだとなってしまって動脈硬化の原因の1つになってしまいました。臨床検査的には血小板が活性化されると血小板が放出するβトロンボグロブリンや PF4という蛋白を測定したり、血小板の凝集力を調べます。







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