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沖縄の人たちには、申し訳ない・・・・・


<名護市長選告示>変わる海、揺れる人 辺野古移設是非問う


1/28(日) 7:30配信

毎日新聞


漁船が停泊する辺野古漁港。奥には、移設工事を進める複数の重機が見える=沖縄県名護市辺野古で、2018年1月18日、川上珠実撮影


 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画の是非が問われる名護市長選が28日に告示された。計画が浮上して21年。沖縄県の反対を押し切り、政府が埋め立てに向けて護岸工事を進める辺野古の海を前に、海人(うみんちゅ)(漁師)の心は揺れている。

 「見てみ、こんなに変わってさ」。エメラルドグリーンの辺野古の海を指さし、50代の男性漁師がつぶやいた。視線の先では、埋め立てにあたる重機が作業していた。

 2013年に名護漁協は移設に同意し、埋め立て区域の漁業権を放棄した。男性は同意した理由について「移設は国と国の問題。『造るな』と言っても、国は聞かないさ。条件闘争するしかない」と語る。漁のない日に週2~4回、自分の船に「ODB(沖縄防衛局)」と記した紫色の旗をはためかせ、反対派の抗議船をけん制する「警戒船」として沖に出る。

 警戒船には国から日当が出るため、以前より収入は増えた。ただ埋め立て作業が進む海を船上から眺めると寂しくなり、「海人は、ばかだった」との思いがよぎる。ブダイや夜光貝が取れる豊かな海。長男が幼いころにぜんそくが出た。海水浴が療養になると聞き、よく一緒に泳いだ。2人の娘も海遊びが好きだった。

 抗議船から工事中止を求める声が上がると、いらだちが募る。「本音は誰だって100%嫌さ……」

 70代の男性漁師はあいまいに歯切れが悪く語る。「反対か賛成か、何とも言えない」。国は漁業補償金として名護漁協に数十億円を支払った。漁協がそれを分配し、男性も漁師を継いだ息子も生活のために受け取った。一昨年の12月、男性宅近くの海辺に、普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機オスプレイが不時着・大破した。「(移設すれば)米軍機がくる。本当は怖いさ」。男性はそう続ける。

 一方で、海を守ろうと、住民たちの中に新たな漁協設立を目指す動きがある。名護漁協に属さずに個人で漁をしている人などが、新漁協で埋め立て区域の漁業権を取得しようとしている。

 新漁協の推進委員会の委員長、久志(くし)常春さん(69)は「この辺りの住民はみんな海と生きてきた」と話す。魚や貝、海藻を取り、海で厄災を清める春の伝統行事「浜下り」の日は、家族で波打ち際に行って裸足で押し寄せる波の感触を楽しんだ。

 今後の県の審査で漁業権が認められれば、国は対応を迫られる可能性もある。久志さんは力を込める。「誰の海か。みんなの宝の海さ」【川上珠実】




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