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アベノマスクより、「チャイナマスク」・・・・馬鹿みたい

待てど暮らせどいっこうに送られてこないアベノマスクより、「チャイナマスク」のほうが早く国民に行き渡ることになりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、市場から消えていた中国産マスクの流通が再開しつつあるからだ。

 例えば、スーパーやドラッグストアでは徐々に、「MADE IN CHINA」とプリントされたアイリスオーヤマなどのマスクが「お一人様1点かぎり」で売られるようになってきている。また、各地の商店街では、どこから仕入れたのか分からない中国語パッケージの50枚入りマスクの叩き売りが始まっていて、「ナゾノマスク」なんて呼ばれて話題になっている。

 この動きはネット通販も同様で、化粧品や健康食品で知られるファンケルは自社ECサイトで本日から中国産マスクの販売を開始した。

 2020年1月、中国の武漢で新型コロナの感染が拡大した際、ファンケル側から中国で同社の健康食品を販売する国営企業「国薬国際」にマスク13万7200枚、防護服3000着などを支援。その「恩返し」という形で、今度は「国薬国際」側がマスク3000万枚を確保してくれたという。

 つまり、政府が「国民の不安を解消する」と466億円の税金を突っ込んだアベノマスクより、民間企業のコネクションや実行力によって調達された「チャイナマスク」のほうが、国民の不安解消につながっているのだ。

 という話を聞くと、愛国心溢れる方たちから「中国産マスクなど買っても不安は解消されない! 日本人なら国産マスクを買え!」という怒号が飛んできそうだが、「中国産」を憎々しげにディスったところで日本のマスク不足問題はなにも解決もしない。

 むしろ、「国産マスク以外は品質が悪いので買わないほうがいい」みたいな”マスクナショナリズム”が台頭していくと、第二、第三の感染拡大が起きた際に再びマスクの不足や価格の高騰が起きてしまう恐れがある。なぜかというと、「国産マスク」とうたっているマスクメーカーの多くは、原料を「中国産不織布」に依存しているからだ。

 『日本衛生材料工業連合会の統計によると2018年に国内で供給された約55億枚のマスクの内、日本製はわずか2割で残りは輸入品。マスクの原材料となる不織布も、日本企業の比率が2割でほとんどが中国産だ』(ニュースイッチ By 日刊工業新聞 4月23日)

”マスクナショナリズム”が台頭するのは、よくない

 マスクの「原材料」の国産比率はわずか2割――。このシビアな現実を体現しているのが、シャープの「国産マスク」だ。

 三重工場のクリーンルームで生産されているということで、ネト……ではなく愛国心溢れる方たちから称賛されているこのマスクだが、では製品の大半を占める原材料の不織布も国産なのかというと、かなりビミョーな話なのだ。シャープの広報担当に問い合わせたところ、原材料の生産国については「公表していません」の一点張りだったからだ。

 断っておくが、「シャープの国産マスクは中国の原材料でつくられているかもしれない」と主張したいわけではない。グローバルサプライチェーンが当たり前になっているこの時代、原材料の調達は品質、コスト、スピードなどを総合的に判断されて決められており、「国産だから」といった理由で選ぶのではなく、品質のいい不織布が安く仕入れることができるルートから調達をするだけ、ということが言いたいのだ。

 もちろん、今回のマスク不足から政府の要請を受け、「原材料も国産」に切り替える企業も出てきている。例えば、この7月から宮城県角田市にマスク工場を稼働させるアイリスオーヤマは、不織布の製造設備も導入。内製化率を高め、中国一国に依存する供給体制を見直していくという。

 しかし、このような体制をつくることができる事業者はほんの一握りだ。大半のメーカーは、これまで輸入していたものを国内生産に切り替えると、人件費の高騰から価格を上げざるを得ない。そうなると「高品質低価格」を求める消費者からそっぽを向かれるので、安くて質のいい原材料を海外からいかに引っ張ってくるかという熾烈(しれつ)な競争が始まる。

これまで以上に「中国依存」が強まっていく

 では、どこから引っ張ってくるのかというと、やはり中国である。





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