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既存薬の転用加速・・・改善すれば、人命第一じゃないの?

既存薬の転用加速…新型コロナ治療薬、開発は手探り
3/21(土) 17:48配信


開発が進む新型コロナウイルス治療薬
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け治療薬の開発が本格化している。早期の実用化を目指して既存の薬を転用する動きが加速しており、症状が改善したケースも出てきた。半年後には実現への道筋が見えてくると期待する声もあるが、さらに多くの症例を集めて慎重に検討する必要があり、まだ手探りの状態だ。

【表】主な出かけて「いい場所」「悪い場所」

 ■対エボラ、エイズ、インフルから

 新型コロナウイルスは治療法の確立が緊急の課題になっている。政府や企業が急いでいるのは、別のウイルスによる病気を治すために開発された薬の転用だ。ウイルスが体内で増殖する仕組みは共通点が多く、新型コロナにも使える可能性がある。国の承認を既に得ている薬なら、安全面での信頼性も比較的高い。

 政府が注目しているのは、米国の企業が開発したエボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」とエイズ治療薬「カレトラ」、富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の3つだ。

 レムデシビルとアビガンは、細胞内でウイルスが増殖するために行う遺伝子の複製を阻止。カレトラはウイルスの増殖に必要な物質の働きを妨げ、症状の悪化を抑える。いずれも国立国際医療研究センターが中心となり、治療効果などの検証に入った。

 レムデシビルは国が使用を認めていない未承認薬だが、既に人道的な観点で重篤な患者に投与され、一定の効果が出たようだ。米国でも承認されておらず、同センターは月内に米国との共同治験を始める。

 ■治験終了に数カ月かかる可能性

 治験データの検証には、投薬の条件や有効性の判断基準といった評価手法を細かく決める必要があり、対象患者も通常は20人程度が必要だ。患者の協力が得られるかは不透明で、治験の終了までに数カ月かかる可能性もある。

 カレトラやアビガンは国内で患者への投与が始まった。ただ、症状が改善しても併用した他の薬の影響や、自然に回復した可能性は否定できない。アビガンは胎児に悪影響を及ぼす恐れがあり、妊婦の使用は禁じられている。

 国の専門家会議で委員を務める川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「まだどの薬が特に有効か判断できる段階ではないが、全国の医療機関などが協力して知見を集め、評価する必要がある」と指摘する。

 藤田医科大は今月から、無症状や軽症の患者計約80人を対象にアビガンの投与を始めた。土井洋平教授は「ウイルス量を減らすことで重症化を防げるかなどを調べたい」と話す。

 ■新薬開発…実用化には長い期間

 海外の治験データも貴重な判断材料だ。中国政府はアビガンの有効性を確認したとして治療に使う方針を示した。米国の企業が独自に治験を行う計画もある。同センターの大曲貴夫国際感染症センター長は治療薬が実現する見通しについて「海外の事例も含め、半年ぐらいで見えてくるだろう」と話す。

 このほかマラリアなどの治療薬「プラケニル」が国内患者に投与されたほか、東京大などは急性膵炎(すいえん)治療薬「フサン」を使った臨床研究を月内にも始める。

 ただ、医療関係者は「既存薬の転用が承認されない事態も想定し、他の候補も常に考える必要がある」と話す。そこで武田薬品工業などは新薬の開発を目指す方針だが、一般に新薬は安全性が未知数で審査がより厳しく、実用化までには長い期間が見込まれる。(小野晋史)




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