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私、松たか子の大ファンです・・・・「告白」良かった

「アナ雪」歌唱の松たか子が、猛バッシングを浴びていた時代があった
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なんと言っても、小田和正に抜擢されて、「クリスマスの約束」 の常連だからだよ・・・


2020/02/27 11:30

[コピーライト] AERA dot. 提供 今や大女優の貫禄。松たか子 (C)朝日新聞社

 松たか子が米国のアカデミー賞の授賞式に登場した。アニメ映画「アナと雪の女王2」の日本語版に出演したことから、同作のメイン曲をリレー形式で歌唱する企画に参加。また、1月に公開された主演映画「ラストレター」も好評で、いまや押しも押されもせぬトップスターである。

 そんな松がかつて、バッシングにさらされたことがある。97年のことだ。
 彼女は前年、月9ドラマ「ロングバケーション」や大河ドラマ「秀吉」に出演し、暮れには「紅白歌合戦」の紅組司会を史上最年少の19歳で務めた。明けて正月には、スペシャルドラマ「僕が僕であるために」でSMAPと共演。3月に「明日、春が来たら」で歌手デビューを果たすと、暮れには「紅白」に歌手として初出場した。

 そして、この時期の彼女を何より印象づけたのが、97年10月期の月9「ラブジェネレーション」でヒロインを演じたことだ。平均視聴率30.8%という大ヒットドラマは、彼女の代表作になっただけでなく、バッシングをよりエスカレートさせた。人気絶頂期の木村拓哉の相手役を務めたことが、女性ファンの嫉妬を買ったのである。

 実際、バッシングの急先鋒は女性週刊誌(「週刊女性」)だった。その激しさやしつこさについては、他のメディアにこう皮肉られたほどだ。
「この雑誌は確信犯的に松叩きに精を出している。根拠に信憑性が欠けており、聖子叩きの面白さやひところの明菜ウォッチングのバカバカしさがない。幸四郎一家あるいは松をよく思わない人物が背景にいるようでもある」(「噂の真相」97年9月号)

 たしかに、一連のバッシング記事のなかには「松たか子は『あぐり』にはなれない」というタイトルのものまであった。97年に放送された朝ドラのヒロイン(吉行あぐり)の生き方と比較した内容だが、松だって別に「あぐり」になりたいわけではないだろう、と、ツッコミのひとつも入れたくなる。

 ただ当時「週刊女性」にも「噂の真相」にも関わっていた者としては「よく思わない人物が背景にいる」という見方はさすがに深読みが過ぎると感じたものだ。実際は、バッシング記事の読者ウケがよく、しかも松の事務所が大手でもなかったから繰り返されていただけのことだろう。

 ではなぜ、松叩きが読者にウケたのか。すでに述べたように、キムタクの相手役を演じたことが大きな原因だが、それなら「ロンバケ」の山口智子や「ビューティフルライフ」の常盤貴子だってもっと嫌われたはずだ。そこにはやはり、芸能人としての松の特殊性が関係している。それはズバリ「梨園の娘」というやつだ。

■梨園の娘に生まれて
 周知のように、松の父は高麗屋の松本白鸚(はくおう)で兄は松本幸四郎。デビュードラマとなった94年の大河「花の乱」では主人公の少女時代を演じ、ハトコで同い年の市川海老蔵(成田屋)とラブシーンもこなした。七光りどころか、歌舞伎界全体からの光のシャワーにつつまれて世に出た感があり、バッシングの年には、兄の隠し子騒動という梨園にありがちな出来事も起きている。

 そんな松が歌手としても成功したことについて、白鸚はこんな思い出を語った。
「うれしいですね。小さい頃に母が、この子は歌が上手いから歌手にしたら? ってよく言ってました」(「あさイチ」17年12月)
 これはよくある親バカ的な夢物語ではない。梨園の娘に生まれた以上、何らかの芸能活動はするだろうから、そのなかで何が向いているかという、現実的なプランの話だ。そして、祖母の見立て通り、松は歌でも成果を上げた。

 この構図を世間から見れば、生まれながらの芸能人が何の不自由もない感じで成功を重ねていったようにも映る。松自身は「名門の娘」と呼ばれるのがいやで、ピアニストになろうと考えたこともあるというが、これとて「庶民」には理解されにくい悩みだろう。

■木村拓哉も驚かせた仕事感
 そういえば、松の特殊性を強く感じさせたやりとりがある。「HERO」(01年)のときだったか、テレビ誌で「自分がやりたい仕事しかやってないし」というような発言をして、対談相手の木村を驚かせていたのだ。叩き上げのアイドルとして何でもやらなくてはいけなかった木村との違いが際立つやりとりだった。

 とまあ、天下のキムタクさえも驚かせる「自由で恵まれている感じ」というものが、バッシングにつながったのではと考えられるのである。
 ただ、その対談の頃には、木村はもう結婚しており、妻となった工藤静香がやっかみを買う立場になっていた。一方、松はもともとやりたくない仕事はしない人だから、活動の中心をじっくり取り組める映画や舞台に映していった印象だ。

 07年には、ミュージシャンの佐橋佳幸と結婚。日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた映画「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」(09年)や「告白」(10年)を経て、15年に長女を出産する。

 そして、出産前後には芸能生活二度目のピークを迎えることとなった。14年、アニメ映画「アナと雪の女王」の日本語版で歌った「レット・イット・ゴー」が大ヒット。17年には主演ドラマ「カルテット」が高い評価を受け、さらに「明日はどこから」で3度目の「紅白」出場を果たす。自ら作詞作曲を手がけ、夫が編曲した朝ドラ「わろてんか」の主題歌だ。

 このあたりで彼女は「雲の上の人」になったといえる。もはや、バッシングを寄せつけないような、芸能界でも超然とした存在だ。ただ、本人は「みんなを圧倒させる大女優」より「忘れてもらえる女優」が理想だとして、こんな理由を語っている。

「作品を見ようという動機自体は、俳優や女優目当てでもいいんですけど、大切なのは、作品の鑑賞後、心が動くこと。私の名前が頭に残ることが大事ではない。(略)その人の心が動く時間になればいいな、と思いますし、そんな演技ができる女優になりたいです」(「JAF Mate」17年11月号)
 こういう演技観も、ガツガツしないで済む立場ならではかもしれない。また、こんな人だからこそ、バッシングにも崩されなかったのだろう。当時、事務所はかなり不愉快に感じていたそうだが、彼女自身がキレることはなかったらしい。いわば「金持ちケンカせず」的なスタンスを貫いたことも、そのシンデレラストーリーを成功に導いたのだろう。

■ヤマザキパンCMの彼女らしさ
 そんな彼女らしさをある意味、芝居や歌以上に感じられるのが、ヤマザキパンのCMだ。94年から途切れることなく出演中。なんでも、最初にオファーしてもらったスポンサーなので、本人が恩義を感じ、安めのギャラで継続しているという。

 最後に、平成を象徴するヒーローがキムタクだとしたら、松はヒロインの最有力候補である。ふたつの作品でその相手役をこなし、どちらも大ヒットさせた実績はもっと評価されていいはずだ。
 にもかかわらず、彼女がそこまで王道を行っているように見えないのは「梨園の娘」だからかもしれない。江戸期以来の高麗屋のDNAがそうさせるのか、ベタな芸能界の時間とは別の流れを生きている感もあり、それが世間には「負の違和感」ともなってかつてのバッシングにもつながった。
 その違和感を完全な「特別感」に変えることが、松たか子のシンデレラストーリーだったのである。
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凄い、プレッシャーには、彼女はヘビースモーカーで、乗り切ったらしいよ。




●宝泉薫(ほうせん・かおる)/1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など。




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