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最後まで努力を続けられる「天才」・・・

「努力を続けられる天才」イチロー、現役生活に終止符
3/21(木) 20:59配信


MLB米大リーグ開幕戦アスレチックス対マリナーズ 4回 二ゴロに倒れ、ベンチに戻るマリナーズ・イチロー =東京ドーム(福島範和撮影)
 野球界を代表する希代のスーパースターが、バットを置く決断を下した。第一線を退く決断を下した地は、プロ野球オリックスでも汗を流した東京ドーム。「50歳まで現役」と公言してきた背番号51だったが、「大好き」という日本で、現役生活に終止符を打った。

【写真】「ありがとうイチロー」雄姿にファン熱視線

 大リーグ1年目の01年から10年にかけ、10年連続シーズン200安打という偉業を達成した。04年には262安打を放ち、シーズン最多安打を84年ぶりに更新。長打狙いではなく、安打を積み重ねていくことで大リーグでの自らの存在価値を証明してきた。

 ただ、希代の安打製造機もことしで45歳。大リーグ19年目の今季はマイナー契約で迎えた。プロ野球オリックスからマリナーズに移籍した2001年当時に比べ、頭には白髪が目立つようになった。それでも14年にマーリンズの入団会見が行われた際、イチローは「現役」にこだわり続ける理由を自らの言葉で説いている。

 「野球選手は、40歳という年齢は重要なポイントになる。成熟する前に現役を退くのはとてもつらい。でも、40歳を超えて現役でいることは大事なこと。現役でないと、分からないことがたくさんある」

 パワー重視の大リーグにあらがうように、40歳を超えてからも卓越した打撃技術とスピードで対抗してきた。長打力が決してないわけではない。かつてヤンキースのジョー・トーリ監督(当時)は「イチローは本塁打を打とうと思えばいつだって打てる。でも、あえて安打を打つんだ、という姿勢に徹している」と評したこともある。

 近年はスイングスピードの衰えをカバーするため、上半身全体を大きくねじらず、左足1本で立つ時間を短縮。打撃フォームで努力を重ねる一方で、体脂肪率を維持するためのトレーニングも欠かさず続けた。

 めったに感情を表に表さないことから、米メディアでは「クールな自信家」「勝利よりも安打優先」と揶(や)揄(ゆ)されたこともあった。それでも、周囲の雑音に惑わされることなく、自らのスタイルを貫く「イチロー流」で安打を重ねてきた。

 あるときには「節目の数字をクリアすることは大事なことだが、その目標があるからというだけでプレーを続けるのではない」と報道陣にクギを刺したこともある。優先されるべきは記録ではなく、「選手」であり続けること。自らのベストを最大限に尽くすため、先発でも代打であっても準備を万全に整える。それこそが、イチローが大事にした「流儀」である。

 特別なことを成し遂げるために、「特別なこと」はしない。野球と真(しん)摯(し)に向き合い、努力を重ねることで、時代を切り開いてきた自負がある。平成の野球界を駆け抜けた希代のスーパースターは、最後まで努力を続けられる「天才」だった。(浅野英介)






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