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四半世紀で、みんな、孤独になってしまう・・・・

阪神大震災、夜明け前の追悼「限界」取りやめ相次ぐ

株式会社 産経デジタル 2019/01/13 19:32


昨年の「早朝追悼のつどい」でトランペットを響かせる松平晃さん。つどいは今年で最後となる=昨年1月17日午前6時22分、神戸市中央区
 17日で発生から24年となる阪神大震災の追悼行事を取りやめる動きが、兵庫県内で相次いでいる。背景には被災者の高齢化が進んだことに加え、夜明け前の行事に出席する身体的負担も。行事の減少傾向は近年続いており、関係者からは「震災の風化につながる」と懸念する声も上がる。(林信登)
 「百万ドルの夜景」を一望できる神戸市中央区の諏訪山公園・ビーナスブリッジで、震災翌年から毎年行われてきた「早朝追悼のつどい」。実行委員会は昨年11月、震災24年となる今回での終了を決めた。
 つどいでは毎年、震災発生時刻の午前5時46分に追悼の鐘を鳴らし、遺族らが黙祷(もくとう)。トランペット奏者、松平晃さん(76)=川崎市=が犠牲者に向け追悼の音色を響かせてきた。平成19年の十三回忌でいったん終了となったが、存続を望む市民の声を受け、翌20年以降も被災者ら有志の実行委で続けてきた。
 しかし、実行委のメンバーの多くが80~90代と高齢になり、健康面に不安を抱える人が増加。冬は路面が凍ることもある暗い山道を登ることも危険なことから、今回で区切りとする。実行委の委員長を務める安田秋成さん(93)は「街の明かりとともに犠牲者をしのぶ貴重な式だった。追悼の場が減るのが残念だ」と肩を落とす。
 高齢化などを理由に取りやめるケースは、兵庫県内で相次いでいる。神戸市の市民団体「市民による追悼行事を考える会」の調査によると、今年1月17日前後に予定される追悼行事は昨年12月時点で計53件。昨年よりも3件減り、震災20年の節目だった27年の110件からは半減した。
 1月17日に鐘を鳴らす寺院などもここ10年で半減し、近年は正午に遅らせるケースも目立つ。同会の世話人、計盛(かずもり)哲夫さんは「この傾向が震災の風化につながらないようにしたい」と話している。
 夜明け前の追悼行事は身体的な負担が大きいとして、開催時間を見直す動きもある。
 神戸市長田区の復興住宅「フレール・アスタ若松」では毎年、震災発生時刻に合わせ、敷地内の復興記念碑前で追悼行事を開催してきた。しかし、参加者の大半が80歳を超え、数年前から「寒さの厳しい夜明け前に集まるのは体力的にきつい」との声が上がった。自治会は昨年11月、役員会で行事の取りやめを提案し、全会一致で承認された。
 一方で、復興住宅内で毎月開いている交流会「ふれあい喫茶」を初めて17日朝に開催する。住民や若い世代に向け、震災当時や復興の道のりを語り継ぐ内容という。実行委副委員長の船引康義さん(53)は「時刻にこだわるのでなく、あの日を思い出し、犠牲者をしのぶことが大切だ」と強調している。








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