SSブログ

将来性十分、1年目から開幕奪取・・・・・・

『キャプテン』の近藤を地でいく男・鈴木博志は中日の救世主となるか


3/19(月) 8:20配信

webスポルティーバ



 社会人出のドラフト1位、しかも近年下位に低迷している中日ともなれば、即戦力級の働きを求められてもおかしくはない。しかし、現段階での鈴木はありあまる伸びしろを残した未完成の素材である。その点で一抹の不安があったのだが、鈴木のこんな一言にそれが杞憂であることを悟った。

「(森繁和)監督の言われることと僕がやろうとしていることが一緒なので、大丈夫です」

 森監督が鈴木にかけている言葉はこうだ。

「コースを狙おうとせず、強いストレートをストライクゾーンに投げ込んで、まず早めにワンストライクを取りなさい」

 この言葉に、いかに森監督が鈴木を理解し、その持ち味を発揮させようと心を砕いているかが伝わってくる。

 要は、森監督は現時点での鈴木に細かなことは求めていない。まずは余計なことを考えず、のびのびと腕を振って勢いで勝負しなさい――。社会人出の投手に求める内容としては低次元かもしれないが、それが森監督の期待を込めたメッセージなのだろう。

 とはいえ、鈴木は1年目から「将来性」という言葉にあぐらをかくつもりはない。こんな言葉に強い決意を込めていた。

「一軍キャンプに呼ばれてやっている時点で、今年からやっていく、即戦力というつもりで練習しています。だからといって、そこまでプレッシャーに感じることなく、自分のペースでやっていければと思っています」

 アマチュア時代の鈴木について、印象的なシーンがある。それは昨夏の都市対抗野球大会。新日鐵住金東海REXの補強選手として出場した鈴木は、2回戦・Honda戦でリリーフ登板した。3回無失点で勝利に貢献した試合後、当時の自己最速タイである155キロを計測したことについて、鈴木はこう言ってのけたのだ。

「出るものと思って投げたので......」

 その口ぶりがあまりに堂々としていて、しばらく二の句が継げなかった。とても狙って演出することはできない、「大物感」と呼ぶべき鈴木の天性だろう。

 現時点ではリリーフとしての起用方針を伝えられている鈴木だが、先発投手としての適性がないわけではない。経験を積むなかで投球を覚え、心身ともに成長すれば、いずれチームの大エースにのし上がってもおかしくない。
 鈴木博志という投手には、そんな大きな夢を抱くだけのロマンがある。
.
菊地高弘●文 小池義弘●写真



player_image.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。