トランプ氏、首脳宣言の合意を「ちゃぶ台返し」


6/10(日) 9:25配信

読売新聞



 【ケベック市(カナダ東部)=橋本潤也】先進7か国(G7)の首脳らが参加する主要国首脳会議(シャルルボワ・サミット)は9日(日本時間10日)、「ルールに基づく国際的な貿易体制の重要な役割を強調し、保護主義と戦い続ける」などと明記した首脳宣言を採択し、閉幕した。

 北朝鮮問題に関しては、首脳宣言で「北朝鮮に対して全ての大量破壊兵器と弾道ミサイルの完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄を求め続ける」と明記した。

 一方、カナダのトルドー首相が9日の記者会見で、米国の関税措置を批判したことなどに反発したトランプ米大統領は、自らのツイッターで首脳宣言を米国として承認しないよう、事務方に指示したことを明らかにした。一度、合意された首脳宣言に対して、トランプ氏が「ちゃぶ台返し」とも言える行動に出た格好だ。