1年目の悔しさを晴らす活躍に期待 中日・柳裕也


 ドラフト2位で中日に入団した京田陽太は、球団の新人新記録となるシーズン149安打を放ち、新人王に輝いたが、1位の柳裕也は即戦力の働きを見せることができなかった。

 柳はプロ1年目の昨季、故障で開幕二軍スタートとなり、プロ初昇格は5月21日だった。プロ初登板となった5月22日のDeNA戦で1イニングを無失点に抑えると、リリーフで3試合登板した後、6月3日の楽天戦でプロ初先発。6月18日の西武戦で7回を3失点に抑えプロ初勝利をマークした。ローテーションに定着し、勝ち星を積み重ねていくかと思われたが、勝ち星に恵まれなかったことに加え、自身の故障も重なり1勝にとどまった。

 2年目の今季は、先発ローテーションの枠に割って入りたいところ。中日の先発陣を見ると、昨季規定投球回に到達した投手は、大野雄大(147回2/3)、退団したバルデス(146回)の2人のみで手薄な状況だ。新助っ人のジー、ベテランの吉見一起、若手の小笠原慎之介、鈴木翔太、若松駿太らとキャンプ、オープン戦で開幕ローテーションを目指し争うことが予想される。

 昨年5月23日に放送された『ニッポン放送制作のDeNA-中日戦』で解説を務めた大矢明彦氏は、柳を「マウンドさばきは落ち着いていますよね。マウンド上での雰囲気、間のとり方など、ピッチャーらしいですよね」と評価するなど持っている能力は高い。2年目の今季は巻き返しが期待される。

▼ 柳裕也
昨季成績:11試 1勝4敗 防4.47

(ニッポン放送ショウアップナイター)