米景気「第2次大戦後で最悪」、FRB議長が金融緩和や資金供給の方針
5/13(水) 23:01配信

 【ワシントン=山内竜介】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は13日の講演で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気下支え策について、「追加策が必要になる場合もある」と述べた。政府に追加の財政出動を求めたほか、FRBも必要に応じて市場や企業への資金供給を強化する考えを示唆した。

 トランプ米大統領が導入を求めるマイナス金利政策については、「米国にとって魅力的な政策ではない」と、否定的な考えを強調した。銀行の収益力低下などの副作用があると指摘し、「我々が使う政策手段ではない」と説明した。

 米景気の低迷に関しては、「範囲や速さは現代で前例がなく、第2次世界大戦後で最も悪い」と指摘した。悪影響が長期化することへの懸念を示し、「より深く、より長い不況が経済に永続的なダメージを残す可能性がある」と警鐘を鳴らした。