小倉百人一首競技かるたの第65期名人位、第63期クイーン位決定戦の競技会場となった大津市の近江神宮・近江勧学館には5日、全国各地からファンらが集い、会場内外で勝負の行方を見守った。

 主催の全日本かるた協会によると、競技会場は各回戦で約40人の定員に対し、5回戦で計延べ1532人(前年比403人増)の応募があったという。ファンらは競技会場や館内の解説室のほか、近江神宮内に設置された中継映像を通して見入っていた。

 和歌山県有田市から訪れた中学2年岡田実桜(まお)さん(13)は母の亜紀さん(38)と1回戦を競技会場で観戦した。実桜さんは小学6年から趣味でかるたを始め、名人位・クイーン位決定戦の観戦は初めて。クイーン位では1回戦から札が両陣とも残り1枚となる「運命戦」になり、「緊張感があり、すごかった」と実桜さん。「クイーン戦に出たいと思った。練習します」と笑顔を見せた。

競技かるたクイーン戦は「運命戦」ファン感じた緊張感
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