上空から見た水害の爪痕に慄然 泥水一面の倉敷・真備町地区


7/10(火) 1:44配信

山陽新聞デジタル


広範囲が浸水している倉敷市真備町地区。写真左側を流れているのが小田川=9日午前10時19分


 9日午前、西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区の上空を飛んだ。川の堤防はえぐり取られ、いまだ広範囲が浸水。町をのみこんだ水害の爪痕が深く大きく刻まれていた。

 水が残っているのは、地区を横断する井原鉄道の南側を中心としたエリア。道路は至る所で寸断され、田んぼの苗は泥水に覆われている。倉敷まきび支援学校は四方が水没し、孤立した状態だ。

 幅100メートルにわたって決壊した小田川の堤防は激しく崩れ落ち、その上流や支川の高馬川でも決壊箇所が無残な姿をさらしている。

 水が引いた場所では、民家や住宅の屋根に浸水の跡が残り、泥まみれになった道路を車が走る。泥と水で一面茶色になった町では、平穏な日常の風景は奪われていた。
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