中日2年目・柳の2勝目生んだ“先輩”松坂大輔への質問攻め
5/17(木) 12:00配信


2勝目をあげた柳(C)共同通信社
「松坂愛」が止まらない。

 16日の広島戦に先発した柳裕也(24)のことだ。八回1死まで無失点ピッチングだったが、連打され、今季7試合中6試合目となるイニング途中での降板。2勝目を挙げたお立ち台でも「本当にまだまだだと思います。しっかり投げきりたかった」と控えめだった。それでも、ルーキーイヤーの昨季は度重なる故障で1勝止まり。柳にとって、今回の2勝目はキャリアハイとなった。

■西武時代の下敷きを愛用

 2年目の柳を変えたのは、今季チームに加入した横浜高の先輩、松坂大輔(37)の存在だった。「怪物」加入の注目度で選手の意識など、チーム内の空気は様変わりしたが、柳のモチベーションも急上昇。「みんな松坂さんのファンだと言っているけど、僕が一番じゃないですかね。そこは誰にも負けないと思います」と笑う。

 小学生のときには西武時代の下敷きを愛用。横浜高へ進学しようと思ったきっかけも松坂だった。

 自主トレ期間中は1人で朝食を取る松坂のところへ話しかけに行き、春季キャンプやオープン戦期間中には、松坂の誘いで何度も食事へ行った。すると、ここぞとばかりにセンパイを質問攻めにしたという。

「松坂さんの西武時代、自分と同じ年齢くらいのときの心境が聞きたかった。ピンチの場面でどういう気持ちでマウンドに立っていたのか、何を考えながら登板に向かっていったのか、とか。『YouTube』で検索した当時の映像を松坂さんに見せながら、いろいろと話を聞いたりしました」

 酒席での“取材”をマウンドに生かした柳。球界イチの松坂ファンを自称しても問題なさそうだ。