シアトル・タイムズ紙(電子版)は「マリナーズはいったい何を考えているのか? イチローを抱えることはまったくもって不合理だ」とバッサリ。タコマ・ニューズ・トリビューン紙(電子版)も「ヘレディアでなくイチローを残したことはマリナーズを向上させない選択だ」と痛烈だ。

 イチローは22日(同23日)の時点打率2割5分、出塁率2割8分9厘で打点と本塁打はゼロ。ヘレディアは打率3割1分、出塁率4割1分7厘、2本塁打、4打点。数字の優劣は明らかだ。マリナーズの首脳陣は「これから10試合ほど左投手との対戦が少ない」と右打ちのヘレディア降格の理由を説明したが、「近いうちに戻ってくる」と付け加えた。米スポーツ専門局ESPNシアトル(電子版)は「避けられない決定を先送りしただけ」と切り捨てた。

 ヘレディアは最短で5月2日(同3日)に25人枠に復帰可能だ。戦力外を免れたイチロー。10日間で結果を出すことはできるか。