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うつ病になる先生・・・・・可哀そう・・・


報われぬ長時間労働、教員悲鳴 「辞めるか」毎年綱渡り


1/30(火) 8:07配信

福井新聞ONLINE



福井県高浜町立高浜小の職員室に設置されているタイムカードの機器。導入後、教員の働き方の意識が変わってきている


 「学校で見ているとね、先生に向いているな、先生になってほしいな、と思う生徒に出会うんですよ」。50代の男性高校教師がこぼす。「でも今の現場の難しさを考えると『先生を目指してみないか』とは言えない」。頼もしい“後輩”になるかもしれない生徒への思いは胸にしまい込んでいる。

 福井県教委が2016年度に行った調査で、休憩1時間を除く平均勤務時間は中学校が最長の11時間22分、小学校は10時間28分、高校は10時間7分、特別支援学校は9時間18分だった。17年度の調査では、休日の部活動指導などで1カ月の超過勤務が218時間に上った県立高の教員がいた。

 18年度に小学校、19年度に中学校で道徳が「特別な教科」となり、県内では小学校の英語教育も18年度から先行導入される。次期学習指導要領への対応も必要で教員の負担は増すばかりだ。昨年の12月県議会で東村健治県教育長は「(教員から)生徒に向き合う時間が取れないと聞いている」と認めた。

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 福井市内の中学校に勤めるベテラン女性教諭は、毎朝7時半ごろ出勤する。朝礼が始まるまでの20~30分だけが「自分のやりたいことができる、ちょっとほっとできる時間」。授業がない時間も、教材研究や生徒に配るプリント作りであっという間にすぎる。他の生徒が部活動中、1人になりがちな子どもがいると、話し相手になりながら下校時間を待つ。その後、自分の仕事を再開し、気が付くと午後8時をすぎている。

 昨年から一斉退庁日が週1回設けられ、管理職は午後6時に帰宅するよう促す。「本当ならもっと教材研究したい。結局は朝から家に持ち帰る仕事を準備する」。周りをみても、土日に学校に来る同僚が増えた気がするという。

 ある教諭は「高校は昼食も取れないほど時間がない」と話す。

 大学入試の口頭試問や面接指導が毎年秋ごろから入り、昼休みを充てていた。面接がない時は生徒が教科の質問に来る。教室から職員室へも小走りで移動し、「自分の得意分野を教える授業が休憩の感覚だった。空き時間の方がよほど忙しい」。

 別の高校では、生徒からのいたずら電話が未明に何度も掛かってきた。「毎年、今年で辞めようと思う。綱渡りだな。忙しくて死にそうだけど、生徒から感謝されると、もう1年やろうとなる。やりがいはあるけれど報われない仕事」

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 文部科学省は昨年12月、教員の働き方改革で緊急対策を公表し、勤務時間の上限も今後具体的に示す方針だ。福井県内でも、部活動指導員や教員の業務を補助する学校運営支援員といった外部人材の活用が広がっている。高浜町教委が昨年6月から町内全ての小中学校で教員にタイムカードを導入し、永平寺町や福井市、大野市はお盆の日直業務をやめるなど、改善に向けた動きが出始めている。

 高浜町立高浜小の河原勝視校長によると、タイムカードの導入後は退勤時間が平均1時間程度早くなった。「教員がワークライフバランスを考えることは、自分の健康や次のエネルギーにつながり、ひいては子どもに反映される。意識は変わりつつある」と強調する。

 ジレンマもある。「教員はみな、子どもたちのためを思って働いている。以前より業務は増えており、一方的に早く帰れでは士気を下げかねない。子どもにとって本当に必要な業務は何か、中身を見直すのはこれから」と語った。
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福井新聞社




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